妊娠と子宮筋腫手術
   妊娠や子宮筋腫手術、症状別の治療法などの闘病記

 子宮筋腫と妊娠が同時に
こんなに簡単なんて
子宮筋腫を自宅で改善

子宮筋腫妊娠のタイミングが重なってしまうという大変な事態が起きてしまいました。

念のために検査を受けて発覚した病気ですが、よりによってこんな時にという思いは拭えません。

せめて出産後ならまだしも、神様は残酷すぎます。

妊娠と子宮筋腫の治療を並行して行うような状態となりましたが、やはり生まれてはいないとはいえ我が子はかわいいものです。

当初の予定通り出産するという姿勢は崩すことはなく、夫もそれに理解を示してくれました。

普段は優柔不断で頼りない印象の強い夫なのですが、案外いざという時にはしっかり守ってくれる芯の強さを持っていたようで、動揺と失意の中で勇気付けられました。

幸いなことに、子宮筋腫でも妊娠した子供を出産することは可能ということだったので、まずは一安心という思いもありましたが、まだスタートラインに立っただけだとたしなめられ、たしかにその通りだと納得した次第です。

今後症状が悪化する可能性もあるし、予断を許さないことには何ら変わりがありません。

夫をはじめ、実家の両親や友人など、周囲の人たちが応援してくれたことは大きな救いになっています。

あの時に頑迷に反対と押し切ろうとする人がいれば、決意をひるがえすことはなくても、収集がつかなくなるぐらい心が揺れてしまったことでしょう。

人の言葉にこれほどの力が秘められていることを知ったのは、子宮筋腫と妊娠という事態に直面したからこそのことで、それだけでも無駄な経験ではなかったのかもしれ
ません。

有名病院に移った方がいいのではないかと、レディースクリニックを探すという申し出をしてくれた女友達もいましたが、私は通院している病院の先生を信頼していたので、そのまま通うことにしました。

いくら名前の通った病院といえども、遠くでは肉体的にも経済的にも負担が大きくなりますし、妊娠や子宮筋腫に対する知識が豊富だとしても、周囲に知り合いがいないという不安を抱えて過ごすことは耐えられそうにありませんでした。

我が子がお腹の中に宿ってはいるものの、困ったときに誰かがそばにいてくれないというのは心細いものです。

友人の行為に感謝しながら、彼女も私を支えてくれる大切な一人なのだと、高校時代から続く友情に胸を熱くしました。

もう卒業して随分経つのに、いまだにその頃から続くつながりがあり、一方が苦難に立ち向かっていれば、もう一方が助け舟を出して駆け回るという事態が自分に起きてみると、世の中には美談が本当に存在するのだと感じ、生きていて本当に良かったと思えるようになりました。

まだ10代だったあの頃には、妊娠子宮筋腫も縁のない高校生活を送っていました。

毎日が輝いていて、意味のないことに笑ったり悩んだり、とにかくはしゃいでいたあの頃には二度と戻ることはありませんが、少なくともその頃のつながりが今でも残っているということは、まだ青春が別の次元に消え去ってしまったわけではないことを証明できたような気がします。

望んでいなくても年齢を重ねていき、思春期の記憶などは失っていく一方ですが、こうして高校時代の友人がいれば青春を失わずにいられるのかもしれません。

深刻な病気である子宮筋腫と妊娠という新しい生命を育んでいる状態と、相反する二つを奇しくも体に宿すことになったのは、何かの運命なのかもしれないと思います。

全ての出来事に意味があるのだとしたら、この出来事が何を示唆しているのか、まだはっきり断言することはできません。

ただ、少なくともそれまで真剣に考えたこともなかったことですが、人間関係に恵まれてきたことに気付かされたことは間違いありません。

妊娠したことで未来へ命をつなぐ意識を持ち、子宮筋腫の治療を始めたことで健康に生きていくことの難しさを感じています。

旧世代から新世代に向かって命のたすきを渡していく、リレー選手のような気持ちでしょうか。

新しい生活は孤独に始まったのではなく、夫や友人達に支えられながらのものとなりました。

体さえ健康なら妊娠は大歓迎ですし、周囲だって祝福してくれたことでしょう。

そこに子宮筋腫という問題が重なってきたことで、手放しに喜べる状況ではなくなり、多くの人から心配してもらう結果となりました。

筋腫を小さくするためにどのような治療があるのかなど、もちろん知る由もありませんし、病名ぐらいは聞いたことがありましたが、それ以上の知識はまったく持ち合わせていませんでした。

今でも夫が会社に出掛けて忙しく仕事をしているであろう穏やかな昼下がりに、お腹の中のこの子がいるだけで、病気のことは間違いだったのではないかと感じることがあるほどです。

不都合な真実は受け入れたくないという気持ちの表れなのでしょうが、妊娠と子宮筋腫というまったく性質の異なる二つの大きな出来事を並行して抱えつづけていくことには無理があるようにも思えます。

妊娠といえば結婚と並んで、古くから女性の幸せとして認識されてきたことですし、本来なら女性として生まれてきた喜びに満ちていてもいいはずです。

もちろんつわりもありますし、手放しに快適というわけではないにしても、我が子が宿った感動というものに替えられるものではありません。

それが子宮筋腫という病気になってしまったために、症状が悪化することに怯えなくてはならなくなり、せっかくの幸せに水を差された気分です。

幼くして母親がいないという環境を子供に与えたくはありませんし、家事がまったくできない夫では片親で育児ができるのかも疑問です。

最近はできるだけ残業を早めに切り上げて帰ってきてくれていますが、以前は終電間際まで働いていることもありましたし、とても子育てと仕事を両立させるという芸当ができそうではありません。

これ以上筋腫を大きくすることなく、しっかり治療しなくてはならないのですが、医師でもない私にはいまいち実感が湧きません。

はっきりと直に目で見ることができるものでないと、いまいち感覚が掴めないのです。

その意味では、夫の方が私の妊娠や子宮筋腫について気を揉んでいるのかもしれません。

結婚当初の働きぶりから考えて、毎日定時退社とはいかないまでも2時間程度の残業で業務を切り上げてくれる彼には、無言のプレッシャーが職場でかかっているのではないかと思います。

事情が事情だけに、あからさまに非難されることはないかもしれませんが、家族の問題がどうであれ、給料をいただいている以上、仕事はしっかりしてもらわないと企業だってうまく回らないわけですし、夫の分を誰かに補ってもらうとしたらその方にも迷惑がかかっていることになります。

妊娠中はもちろん、出産後も当面は育児と子宮筋腫の治療に専念することになりますので、私がパートに出て家計を支えることはできず、夫には今の会社でがんばってもらうことになります。

転職して育児休暇を取れる企業に移るという選択肢もあるのでしょうが、男性が育児休暇を取るのは勇気が要ることですし、そもそも入社直後に長期休暇を取るなど一般常識からして考えられないことでしょう。

自分の夫にそのように無謀なことをさせるわけにはいきません。

子宮筋腫治療や妊娠は夫婦として人生を通して考えても重要なことですが、今後子供の成長や夫のキャリアを考えても、安易に残業の少ない会社に転職を勧めたりすることはできないのが実情です。

友人から、もっと甘えた方がいいとアドバイスをされたのですが、私が情緒不安定になったところで、夫の仕事における負担が減少するわけでもありませんし、彼も大変なことが分かっているだけに、なかなか甘えることもできません。

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